圧力鍋調理で豆は危険?爆発に要注意な食材「豆」の怖さ!

圧力鍋で調理する際、鍋の容量と使用する食材に注意が必要なものがあります

特に注意すべき食材は「豆類」。

なぜ、豆類に注意が必要かというとそれは煮込む中で豆の皮がはがれ、豆の皮が蒸気口の弁をふさぎ、蒸気が逃げないことで圧力が異常に高くなる危険性があります。

豆類は加熱調理すると煮汁が泡だって、蒸気ノズル部分から煮汁が溢れ出てしまう危険性があります。

豆の皮が蒸気ノズルを詰まらせる原因もありえますのでそのために必ず使用する圧力鍋の取扱説明書を読み、規定の量を守った上で調理を行いましょう。

圧力鍋には「最大調理量」となるものがそれぞれのメーカーで設定がされています。

これは圧力鍋を使用する際にその線を超えて食材や調味料となる水分を入れて調理をしない必ず守らないといけない線です。

長く愛用していくためにも絶対に守るべきポイントです!

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圧力鍋での豆類調理は本当に危険!?

圧力鍋の蓋をしっかり閉めずに火にかけ内部に高圧力がかかった際、蓋のロックを解除しロックが外れた状態になると中の圧力(蒸気)が一気に放出され蓋や調理中の食材が爆発したかのような勢いであふれ出ます。

圧力鍋の調理で取り扱い注意の食材や調味料とは

圧力鍋には取扱注意食材や調味料が存在します。

その中でも気を付けておきたいもの3点を紹介します。

豆類

圧力鍋での爆発事故の報告件数が多い危険食材です。豆類の皮が剥がれ、蒸気ノズルを塞ぎ、鍋内の圧力が急激に上がる危険性があります。

シチューやカレーなどの固形ルウ

とろみのあるルウは調理中に圧力鍋の蒸気ノズルを塞ぐ原因を作ります。

パスタやそうめん

茹でると泡立ちが多く発生し危険です。

蒸気ノズル、蓋のパッキン等の清掃不足によるもの

圧力鍋を使用する前に以下のポイントをチェックしてみましょう!たったの5分チェックで終ります。安全に使用し、長く愛用できるマイ圧力鍋ライフを楽しみましょう。

1)蓋のパッキンに汚れの付着の有無、亀裂等の破損がないか
2)蒸気口となるノズルの内部に汚れ、詰まりがないか
3)蓋本体に使用しているネジ等の部品、取っ手にぐらつき等がないか
爆発の恐れを少しでもなくし、安全に美味しく調理ができるようぜひ実践してみてください。

圧力鍋での豆類調理、事故の事例を紹介!

圧力鍋で豆スープを調理中、急に鍋蓋が外れ、中の高温のスープが飛び散る。近くに立っていたことで足等にかかり、軽い火傷を負う。原因は蒸気口ノズルに豆穀がらの付着による詰まり。

圧力鍋で豆を煮ている最中、突然大きな音とともに蓋と重りが飛び、調理中の女性に当たる

原因は日ごろの手入れ不足によるものと煮込んでいる豆類の皮の付着が蒸気を塞いだものによる。額等が切れ縫う怪我を負う。

圧力鍋の豆類による事故は全体の約1/4を占めており、豆類は圧力鍋での調理で危険性の高い食材(禁止食材)とされています。

事故の8割以上が過熱中に発生しており、圧力がかかった状態が最も危険です。

また、加熱後の冷却不足による蓋開けも豆類の皮等が付着し蒸気が出きっていない状態は内部の圧力が高くなっており、蓋が勢いよく外れる危険性があります。

圧力鍋で蒸し調理は危険?

圧力鍋は煮込むなどの調理の他にも蒸し器としても活躍します。蒸し器として調理する際は蒸すための水分量に注意が必要です。

圧力鍋の使用の注意点として、空焚きは禁止されています。

水分は10分間の中火で約100ml蒸発します。蒸発する量をあらかじめ計算して圧力鍋に水を入れてから調理を行ってください。

圧力鍋を蒸し器として使用する際にそのままだと使えません。蒸し器として使用するには、蒸し板や蒸し皿などの蒸気を通す器が必要となります。

食材に合わせた加圧・加熱時間が大切です。必要以上に加圧、加熱をすると味や形が損なわれる、最悪の場合は爆発する危険性もあります。

圧力鍋を蒸し器として使用中の注意ポイント

調理途中に蒸気が出なくなった場合は空焚きになっている可能性があります。万が一、蒸気が見えなくなった等に気づいた時は、

1)すぐに火を止めましょう。
2)加圧ピンが下がってから蓋を開けましょう。
※そのまま蓋を開けたり、圧力鍋に水をかけて急冷したりは絶対に危険なのでしないでください。

それでも調理したい!食材「豆類」の良いところ

豆類全般は非常にタンパク質が豊富に含まれており、約20種類あるアミノ酸の組み合わせで作られています。

中でも特に体内で作り出すことのできない必須アミノ酸の「リジン」「スレオニン」が豊富に含まれているので普段の食事からも摂取していきたい食品であります。

※リジン:集中力を高める、体の成長にも大きく関わっている。(肝機能の強化など)
※スレオニン:脂肪肝の予防、成長を促進、胃炎改善、美肌等の効果がある
ビタミンやミネラルも豊富に含まれており、ビタミンB1やカリウムなどの日本人に不足しがちな栄養素を補える食品でもあります。

圧力鍋の豆類時短料理を5選紹介

手作り味噌:調理(加圧)時間20分【大豆300g、水1200ml、麹(乾燥もの)、塩】
金時豆:調理時間25分【金時豆150g、水400ml、砂糖80g、塩 少々】
蒸し黒豆:調理時間15分【黒豆250g、水300ml、塩 少々】
レンズ豆のポタージュ:調理時間5分【レンズ豆360g、玉ねぎ1個、塩小さじ1、水720ml、サラダ油適量、塩適量】
レンズ豆のカレー:調理時間30分【赤レンズ豆120g、トマト50g、玉ねぎ60g、生姜10g、にんにく1片、クミン小さじ2、水800ml、油大さじ4】

豆類の調理は一般的な鍋やフライパンでの調理ですと、15分

圧力鍋での豆類調理は気を付ければ安全?

圧力鍋での豆類調理は容量と使用前のチェックを行えば、安全に時短で調理することが可能です。

豆類は栄養が非常に高く、体内で作り出すことのできない必須アミノ酸を豆類食品で積極的に摂取していきたいものです。

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圧力鍋で豆調理は危険?【まとめ】

圧力鍋の使い方で豆類の危険について、いかがでしたでしょうか。

豆類の栄養素のポテンシャルは高く、日ごろの健康の維持に大切な栄養が多く含まれています。お味噌汁をはじめ、豆類を毎日の摂取に心掛けていきたいですね。

豆類の調理には手間や時間がかかることも多いです。毎日の食卓に並べるのは大変!そんな大変さを少しでも軽減してくれる圧力鍋。圧力鍋を使用すれば通常の半分近くの時間で調理することが可能となります。

ですが、簡単に調理できる分危険も高いです。圧力鍋での事故の件数の多くは豆類に関する内容です。

豆類は加熱すると皮が剥がれ、アクなども出ます。

その剥がれた皮が圧力鍋の蒸気ノズルを塞ぎ、うまく減圧できずに爆発を起こしてしまうことがほとんどです。

圧力鍋には規定量の設定がされています。

豆や水を規定量に入れる、蒸気ノズル等の部品の清掃、加熱中はその場から離れないと上記を守れば、日々の健康維持に役立つ豆類を安全に早くおいしく摂取できますね。

爆発など事故には十分に気を付けて、圧力鍋で美味しく時短料理を楽しみましょう!

ご覧いただきありがとうございました。