お歳暮を頂いた時のお礼の言葉はどうする?例文でお礼状の参考に!

お歳暮を頂くことはうれしいのですが、頂いた時のお礼の言葉に悩まされる人も多いのではないでしょうか。

最近では、お歳暮は直接受け取るよりも配送で受け取る形が多くなってきたので、電話でお礼を伝えることも多くなってきているようですが、お礼状を書くというのが基本のマナーです。 

そこで今回は、親族・知人向けとビジネス向けのお礼状の例文を紹介していきますので、お礼状の書き方の参考にしてください。

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お礼状の書き方!基本的なルール

まず、お礼状は封書の手紙またはハガキを使い、縦書きにします。
そして、次の流れを意識して書いていきます。

頭語(拝啓、拝呈、謹啓、恭啓など)

手紙の書き出し部分で「ごめんください」「こんにちは」のような挨拶になります。

よく目にする「前略」は“前文を省略する“の意味となり、次に続く時候の挨拶や近況を訪ねる文を省略してしまう形になるので、お礼状ではあまり使わない方がいいかもしれません。

時候の挨拶

季節を表現する言葉と合わせて相手の安否確認、近況確認となるような言葉を添えます。

頂いたお歳暮へのお礼の言葉

ここでようやく本題の、頂いたお歳暮についてお礼の言葉を伝えます。
感謝の気持ちや品に対する感想などを書きましょう。

相手の健康を気遣ったり幸を祈る言葉

自身のことばかり語って終わるのではなく、相手の健康を気遣う言葉や幸を祈る言葉を書きましょう。

結語(敬具、拝具、謹白、敬白など)

頭語とセットで使われる締めの言葉です。
拝啓-敬具、拝呈-拝具、謹啓-謹白、恭啓-敬白 などとなります。
年賀状や暑中見舞い、催促状や詫び状などには頭語と結語及び時候の挨拶は使用しません。

日付と差出人名

ハガキの差出人欄に書く場合は日付のみでも可です。

以上の流れを基本とした例文を次の項で紹介していきましょう。

お歳暮を頂いた時のお礼状例文:親族・知人向け

文例1

拝啓
 寒さ厳しき折、師走に入り何かとご多用のことと存じます。
さて、この度はお歳暮の品を頂き、ありがとうございました。
近頃はすっかりご無沙汰しておりましたのに、このようなお気遣いに大変驚いております。
末の子がこの春から社会人になりますので、近々ご挨拶に伺おうと思っておりました。
改めてご連絡差し上げますね。
そちらでは早くも初雪が観測されたとのニュースを拝見しました。
寒さもいっそう厳しくなるようですので、皆様どうかお身体をご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
敬具

令和〇年〇月〇日 氏名

文例2

拝呈
師走を迎え慌ただしさを感じる頃となりました。ご無沙汰しておりましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
 この度は心温まるお品を頂き、家族皆で大変喜んでおりますと同時に、相変わらずのお心配りに心から感謝いたします。本当にありがとうございました。
年の瀬も近づき、何かと忙しい日々が続くことかと思いますが、ご家族皆さまのご健康をお祈りいたしまして、お礼とさせていただきます。
拝具

令和〇年〇月〇日 氏名

お歳暮を頂いた時のお礼状例文:ビジネス向け

文例1

謹啓
 寒冷の候、貴社におかれましては一層ご隆盛のこととお喜び申し上げます。
 このたびはご丁寧にお歳暮の品をお贈り頂きまして、誠に有難うございます。
弊社がこのように安定した業績でおられますのも、一重に御社の並々ならぬご指導とご助力の賜物でございますのに、このようなお気遣いに大変恐縮しております。ご高配の程、厚く御礼申し上げます。
寒さ厳しき折、皆様どうぞお体ご自愛くださいませ。
末筆ではございますが、貴社の益々のご発展とご健勝をお祈り申し上げます。
謹白

令和〇年〇月〇日
 〇〇〇株式会社
代表取締役 〇〇〇〇

文例2

恭啓
 師走の候、貴社の皆様におかれましては益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。
 さて、このたびはお歳暮の品をお贈りくださり、誠に有難うございます。
社員一同、心より喜び、早速頂戴いたしました。
日頃より何かとお力添えを頂き、こちらこそが感謝お伝えすべきではございましたのに、細やかなお心遣いに深く感謝申し上げます。
これからもご信頼にお応えできるよう一層努力してまいる所存でございます。
 寒さもいっそう厳しくなる折から、皆様のご多幸と貴社の益々の発展をお祈り申し上げます。
略儀ながら書中をもちまして御礼申し上げます。
敬白

令和〇年〇月〇日
 〇〇〇株式会社
代表取締役社長〇〇〇〇

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お歳暮を頂いた時のお礼の言葉はどうする?【まとめ】

親族や知人など個人宛てのお礼状と異なり、ビジネス向けは会社としてのお礼状になりますから、少しかしこまった言葉が多くなってきますね。

私の個人的な感想ではありますが、親族・知人などの個人向けのお礼には「ありがとう」とひらがなを、ビジネス用の会社向けのお礼には「有難う」と漢字を使う方がしっくりきます。
ひらがなで少しやわらかく表現することで、親しみが湧いてくるような感じがしますし、漢字で少し硬めに表現することで、真摯に対応している印象を受けます。

皆さんもお歳暮をいただいたら、個人向けとビジネス向けの言葉の使い方に気を付けながら、すぐにお礼状の準備をしてくださいね!!