珈琲館の運営はUCCではなくなった?買収先のロングリーチとは?
珈琲と聞くと多くの方がUCCを思い浮かべるのではないかと思いますが、珈琲館もUCCグループの会社として運営されていました。
しかし、去年の5月ごろに運営がUCCからロングリーチという投資ファンドが手を入れ始めています。
いったい何故運営が変わったのでしょうか?
珈琲館の歴史とともに見ていきたいと思います。
珈琲館は元々UCCだった? 珈琲館の歴史とは?
冒頭で珈琲館はUCCグループが運営と紹介しましたが、それは正確には違います。
珈琲館の歴史を簡単ではありますが、まとめてみたので見てみてください。
1972年 株式会社マナベ珈琲館として設立。
フランチャイズ1号店を東京都中央区に開店。
1995年 広島に『ホットドッグ 珈琲館』開店。
珈琲とホットドッグ専門のファーストフード業態として営業。
1998年 東京都千代田区に『エスプレッソコーヒー珈琲館』、『カフェ珈琲館』開店。
両店ともフルサービスではなく、セルフスタイルの店として営業。
1999年 珈琲館株式会社に商号を変更。
2000年 新業態『カフェディエスプレッソ珈琲館』を渋谷に開店。
2003年 新業態お好み焼き『道とん堀』を埼玉県川口市に開店。
2006年 『珈琲館』にてモーニング食べ放題サービス『モーニングフリー』実施。
2008年 UCCグループ入り。
2009年 UCCグループ社である、ユーシーシーフードサービスシステムズ㈱と統合。
2018年 『珈琲館株式会社』として分離独立。
こうして見ると色々やっているなという印象です。
元々創業者の真鍋さんと言う方が、珈琲専門店として営業を開始し、徐々に店舗を増やしていました。
しかし、新業態などを広げるうちに経営が傾き、芳しくない状態が続いた中でUCCに買収され、グループ入りというのが正しい流れのようです。
個人的にびっくりしたのは、珈琲屋というイメージが強かったですが、お好み焼き屋である『道とん堀』も運営していたことです。
今も同店は存在していますが、こちらは運営も変わっており、まったくの別会社になっています。
ちょっとした豆知識として覚えておくと、話のネタになるかなと思います。
また、UCCグループに入ってからは、ユーシーシーフードサービスシステムズ㈱という、UCCの喫茶業態を運営する会社に入り、上島珈琲やUCCカフェプラザなどと同じグループで運営されてきました。
しかし、元々UCCグループではないお店なので、上島珈琲を筆頭としたUCCの真の意味での直営店は開発に力を注がれてきましたが、珈琲館は若干ないがしろにされていたようで、珈琲館自体の経営はあまり良くなかったようです。
ユーシーシーフードサービスシステムズ㈱に入ってから10年近く経ってから、突如現れたロングリーチという、日本アジアを対象とした、香港系の独立系投資ファンドに買収され、UCCグループからの事実上脱退となりました。
ロングリーチに買収されたことでサービスの違いはどう変わったか?
投資系ファンドということで、投資をしないことには自分たちの利益に繋がらないこともあり、現在はロングリーチのおひざ元、珈琲館は基本スタイルを曲げることなく営業を続けています。
珈琲館はチェーン店とは思えぬ珈琲のクオリティ、手作りがメインのフード全般など、珈琲や、それに合う食事に力を入れています。
また、ロングリーチ側もそれに魅力を感じて投資を行っていることから、この基本スタイルは今後も大きく変わることはないかと思います。
従来は力を注がれず、ないがしろにされてきたことで成長力を失っていましたが、ロングリーチがそこに手を入れることで、サービス面以外にも伸びることはあるでしょう。
時代の流れに合うようシステム面や、魅力的な立地にはどんどん出店していこうという姿勢もある為、今後の展開次第ではUCC時代よりも、いろんな面で見て成長していく要素が多いように感じます。
珈琲館の運営はUCCではなくなった?【まとめ】
買収されたと聞くと、あまりイメージが良くないですが、珈琲館の場合はUCCの足枷から外れたことで、本来の営業スタイルに戻りつつあります。
今後成長する為には、以前のように新業態や新し『過ぎる』取り組みは排除し、珈琲に力を入れた運営を行うことで、もっと大きくなっていくでしょう。
珈琲館関係者の方には今後も頑張っていただきたいと思います。