藍屋にドリンクバーがない【本当の理由】に驚きを隠せない・・・!

ドリンクバーが日本に初めて導入されたのは2007年、ガスト小平店でした。

それ以降20年以上の時間を経てドリンクバーは日本中に広まり、知らない人は居ないほどに成長しました。特にファミリーレストランでの導入が顕著で、ファミレス=ドリンクバーと連想する方も多い事でしょう。

しかし、皆さんはドリンクバーを置いていないファミレスがあるっていう事をご存知でしょうか?

すかいらーくグループで全国に40店舗以上を手掛ける「藍屋」がそうです。なぜ藍屋はファミレスなのにドリンクバーがないのか?その理由はとっても深いのです。

今から細かく解説してゆきます。これを読めば藍屋の強いこだわりを感じ取り、藍屋を見る目が変わってくると思います。

藍屋がドリンクバーを導入しない理由

藍屋のメニューにはドリンクバーがありません。
なぜファミレスなのにドリンクバーないのでしょう?藍屋という業態のコンセプトをヒントに推測してみたいと思います。

そもそも藍屋は「高級和食店の味をファミレスで」という考えでした。
料理も他のファミレスとは一味違う品質で、フルサービスで多くのお客様に現在でも支持されています。「ドリンクをお客様にとりに行かせるわけにはいかない」というサービス精神からオーダー制ドリンクにこだわっているのだと思います。

また、藍屋はその業態の性質上、お客様の年齢層が高いです。

足の悪いお年寄りをドリンクコーナーまで歩かせるのは忍びないものですよね。藍屋にドリンクバーがないのはサービスへのこだわり、お客様を想う気持ちの結果なのではないでしょうか。

藍屋のドリンクメニュー

ここで藍屋のドリンクメニューをご紹介します。全てテーブルに運んでくれる完全フルサービスです。
お替わりは「飲み放題」を注文しなければ追加料金となりますのでご注意ください。どれもオーダードリンクならではのこだわった味です。

①レモンスカッシュ ¥290(税込)
②コーヒー ¥290(税抜)
③紅茶 ¥290(税抜)
④アイスコーヒー ¥290(税抜)
⑤アイスティー ¥290(税抜)
⑥冷やし抹茶 ¥299(税抜)
⑦アイスウーロン ¥299(税抜)
⑧コカ・コーラ ¥299(税抜)
⑨オレンジジュース ¥299(税抜)
⑩野菜と果実飲料 ¥299(税抜)

ソフトドリンクのメニューは以上となります。どれもシンプルで分かりやすいですよね。ここにも藍屋の配慮がうかがえます。オトクーポンからドリンクお替わり無料券などが配信されています。こちらも要チェックですね。

ドリンクバーはどのくらい儲かる?

ドリンクバーを注文する人は大体何杯くらいお替わりに行くと思いますか?
ドリンクバーを導入した当時のガスト社長がモニタリングしました。結果は2杯~3杯程度だそうです。

ドリンクバーの原価率を考慮すると相当儲かっているシステムという事が分かります。

その為、現在のドリンクバーは高級茶葉やプレミアム珈琲豆などを導入し、以前よりお得感がアップしております。それだけ儲かるドリンクバーを藍屋ではあえて導入しておりません。そこは「ドリンクよりテーブルサービス」という料理人のプライドなのかもしれませんね。

ドリンクバーのリスク

ドリンクバーの良い所は勿論たくさんあります。しかし課題となるところも多いのも事実です。
ドリンクバーはシステム上無人サービスです。

店員さん達は可能な限りドリンクバーに目を配り、清掃や補充作業を行いますが完璧にできるわけではありません。

私も経験があるのですが、さっき綺麗に清掃したばかりなのに5分後にはゴミだらけ、という事も本当にあります。

皆さんもゴミだらけのドリンクバーをご覧になった事があるかと思います。また、グラスも大型洗浄機で大量に洗います。

一つ一つ可能な限り汚れ具合を確認して提供していますが、しきれないところもあります。せっかく楽しい食事に来たのに、これではがっかりしますね。

藍屋にドリンクバーがない理由【まとめ】

藍屋にドリンクバーがない事に疑問をお持ちだった方、ご納得いただけましたでしょうか?
ドリンクバーという「稼ぎ頭」を捨てて、サービスに徹している事がお判りいただけたかと思います。

藍屋の主たる顧客層のお年寄りには、昔ながらのオーダー制が一番安心できるのでしょう。その人にとって適正なサービスは何か?を突き詰めて考える藍屋にドリンクバーが導入される日は遠いと個人的には考えております。