ベックスコーヒーのテイクアウトは軽減税率制度導入でどうなる?

2019年10月より消費税率が10%に増税しました。それにともない話題になったのが、軽減税率です。

店舗内での飲食は10%ですが持ち帰りだと8%になる、というこのシステム。

線引きが難しく、各地で店舗側も客側も混乱を招いています。

そこでベックスコーヒーショップでは、フード・ドリンクどちらもイートイン・テイクアウトともに税込み価格に統一しました。

つまりドリンク一番人気のブレンドコーヒー(S)でしたら、消費税率が上がる前の9月と同じ料金で、店内利用でもテイクアウトでも変わらず250円(税込み)なのです。

お客様へのわかりやすさとスピードを重視した、という今回の価格統一措置。ここにはどんなメリットがあるのでしょうか?

ベックスコーヒーテイクアウトは軽減税率導入でどうなる?スピーディーな提供を実現

ベックスコーヒーショップは主に駅の構内にあります。そのため電車やバスの時間までの隙間に商品を購入したい、という時間のない方が多く来店します。

お皿にフードを乗せるだけ、カップにドリンクを注ぐだけのイートインに対して、テイクアウト用の準備にはどうしても手間がかかります。ドリンクは蓋をして必要ならシールでストロー口をふさぎます。

フードも箱や袋を用意したり紙袋に必要な物を用意したり入れ忘れがないか確認をしたり、とイートインの場合よりも時間がかかってしまうのです。

イートインよりも安いから、という理由でテイクアウトにする人が増えると、ベックスコーヒーショップの持ち味であるスピーディーな提供ができなくなってしまうのです。

そのため 軽減税率制度導入後も価格を統一することで、以前と変わらないサービスが可能となります。

ベックスコーヒーテイクアウトは軽減税率導入でどうなる?トラブルを回避

小規模な店舗を少人数で営業している場合が多いベックスコーヒーショップ。

客側からの質問や、「やっぱり安いからテイクアウトに変える」といった変更の処理、またテイクアウト用で購入して実際には店内で飲食をする客への注意、などに対応しているほどスタッフの人数に余裕がないのが現状です。

店舗によってはたった2人で営業している時間もあるようです。そんなときにクレーム対応に追われてしまっては、スムーズなサービスができなくなり、余計にクレームが起きてしまうかもしれません。

余計なトラブルを事前に回避するためにも、イートイン・テイクアウトの価格が統一されているということはとても大きな意味があります。なによりも購入する際誰もがわかりやすい、というのは安心感がありますね。

ベックスコーヒーテイクアウトは軽減税率導入でどうなる?環境に優しい

一部店舗を除き、ベックスコーヒーショップではイートインの場合は陶器のカップや皿を使っています。

洗って使う食器を利用することで使い捨てのプラスチックカップなどを減らし、環境に配慮しているのです。

しかし、軽減税率でテイクアウトの方が安くなると、普段イートインでドリンクをオーダーする人までわざわざテイクアウト用でオーダーする可能性があります。

スタッフが丁寧に箱詰めして紙袋に入れたフードを、すぐに開けて食べて、店内のごみ箱に捨てていく人も増えるでしょう。

イートインでも価格が変わらなければ安心して店内用の食器で提供してもらい、ゴミを減らすことができます。価格の統一は資材の無駄遣いを減らし、地球環境にも優しい考え方なのです。

ベックスコーヒーのテイクアウトは、軽減税率制度導入でどうなる?【まとめ】

いかがでしたか?駅での待ち合わせやちょっとした電車の待ち時間に大活躍のベックスコーヒーショップ。

同じ商品なのに、店内利用で値段が上がってしまうと思うとなんだか損をしたような気分になってしまいますが、テイクアウトと同一価格なら安心ですよね。

軽減税率制度で本来生じる差額分は店舗側の負担となりますが、出勤前の時間がないときにちょっと一息つきたい方にも地球環境にもスタッフにも優しい今回の価格統一措置は、とても大きなメリットとなり、より一層ベックスコーヒーショップのファンを増やしていくこととなるでしょう。