石巻貝の水合わせ方法を紹介!適した時間と水温!点滴法とは?!

水槽の中の苔を食べてきれいにしてくれる石巻貝は熱帯魚や金魚、エビなどと共に飼育しやすいので人気の巻貝です。

石巻貝を新たに導入したり初めて飼育する場合の、安全に導入するポイントや石巻貝の特性を事前に確認しておきましょう。

今回は石巻貝の水合わせについて解説します。

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石巻貝の飼育に適した環境 適した水温や水質は?

石巻貝は淡水でも汽水でも飼育が出来ます。

適した水温は10℃-30℃くらい、水質は弱酸性〜中性になるようにします。

水が汚れたり、古くなると水が酸性に傾き、石巻貝の殻を溶かしてしまうこともあるので、水の管理やPh値を定期的に確認すると良いでしょう。

石巻貝を導入する時の水合わせ

基本的には必要ないと言われますが、石巻貝も生き物です。

水合わせをすることで、石巻貝そのものの導入の負担を軽くするためと、外からの病気などを水槽内に持ち込む事を防ぐことが出来ます。

水槽の水質や温度が合わなくて、せっかく入れたのに病気や弱るなどして直ぐに死んでしまった!ということや、購入してきた石巻貝が弱っていたり、ペットショップのお水に菌や害虫が入っていた場合のリスクを避けるためにも有効です。

特に水温は生体への負担が大きいので注意が必要です。

新規で導入する場合、水温と水質を揃えることはとても重要なのです。

石巻貝の水合わせのやり方(簡易的な方法)

新しい石巻貝を導入する水槽が準備出来ていることを前提としています。

まずは簡易的な方法を解説します。

導入する水槽内に購入してきた石巻貝の袋を30分から1時間浮かべて、袋と水槽の水温を合わせます。

次に水槽の水を少し袋の中に入れて30分程おきます。

これを2-3回繰り返して水質をあわせ、その後石巻貝のみを水槽に移し袋の水は捨てます。

この方法は特別な道具を必要とせず簡単にできますが、病気・菌の持ち込みリスクがあります。

石巻貝の水合わせ【点滴法】

水合わせの方法は簡易的な方法もありますが、より慎重に行うのであれば「点滴法」をお勧めします。

点滴法は、点滴のようにポタポタと一滴ずつ水を足し丁寧に水合わせをする方法です。

生体にとっての負担を最小限に抑えられ、水質変化に敏感な生体には特に有効です。

長時間置くことになるので、ときどきスポイトで排泄物と一緒に水を減らすなどしてバケツ内の水質悪化にも気をつけましょう。

ここでは最小限の道具で出来る方法を紹介します。

用意する道具

*ソフトチューブ(シリコン製 1m程)
*水槽より低い高さのバケツ
*固定用のクリップ ※チューブを水槽に固定するのに有効
*スポイト 
*すくい網
*ヒーター ※冬場など水温の低い場合のみ

やり方

1.買ってきた袋ごと水槽に30分浮かべ、袋の中と水槽の水温を合わせます。
2.バケツに袋の水ごと石巻貝を移します。
3.水槽の水の中に15㎝ほどソフトチューブを入れてクリップで固定し、バケツ内に水が落ちるように配置します。
4.バケツ側のソフトチューブの先を軽く結び、エアチューブの先をスポイトで吸います。
水槽から水が流れて来たら、1秒間に3滴ほどのペースで水が滴る様に落とします。(サイフォンの原理)
水が溢れないように気をつけながら、30分〜1時間程行います。
5.網でバケツの中の石巻貝だけを掬って水槽に移します。

点滴法の注意点

冬場は水温が下がるのでヒーターで適温にすると良いでしょう。

ヒーターを使用している水槽であれば、ビニール袋に入れた石巻貝を水槽に浮かべておくだけで徐々に水温差はなくなります。

水槽の中には、導入する際に袋に入っていた水などは入れないようにしましょう。

うっかり水槽に入れたら、水槽の水が白く濁ってしまったという場合は、水槽内のバクテリアのトラブルによるものが考えられます。

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石巻貝の水合わせについて【まとめ】

大切な水槽の新しい仲間として導入する石巻貝を、安全に迎え入れる水合わせの方法を紹介しました。

水合わせは石巻貝に限らず、どの生体を導入する場合も必ず行う必要があります。

今までの経験で、小さな魚やエビなどは特に環境の変化に弱い印象があります。

水槽内で動かなくなったお魚を見ることほどショックなことはありませんよね。

点滴法は道具が揃っていて、慣れれば簡単に出来る方法です。

これから導入を検討しているという方は、ぜひお試しください!!