バーミヤンは北海道にないの?撤退の背景と再出店の可能性は?
1986年にバーミヤンの一号店である町田鶴川店がオープンして以来、約20年間で全国47都道府県すべてに出店しました。
最盛期の店舗数は700以上になります。北海道にも10店舗出店し、札幌も数店舗ありました。
そんなバーミヤンも2019年5月現在、札幌市内から完全撤退しております。
その影響からネットでは札幌のバーミヤンファンの方々から惜しまれる声がたくさん上がっております。
そんな方々のために、今回はバーミヤンがなぜ札幌を始め北海道から撤退したのか?札幌に再進出の可能性はないのか?という疑問のヒントになればと私なりの意見を述べたいと思います。
Contents
バーミヤンは北海道にはない?出店戦略
冒頭文でも触れたようにバーミヤンは2019年5月現在、札幌市内から完全撤退しております。
バーミヤンの出店は「全国一人でも多くのお客様に安くて美味しい中華料理を味わって頂く」というコンセプトの元、ドミナントという戦略で進められていました。
ドミナントというのはある一定の地域に出店を集中させることにより配送コストや人件費を削減させ、サービスの遅れをなくすという戦略です。
それにより地域での信頼性が高まり、独占的なシェアを獲得するという狙いがあります。そのドミナント戦略を元に考えると、札幌の出店も一店舗だけでなく数店舗まとめて出店されたはずです。
反面、撤退に関しても一店舗だけ残していても意味がなく、全面撤退せざるを得なかったのだと思います。
なぜバーミヤンは札幌から撤退したのか
2002年、道内にバーミヤン一号店が誕生し、その後20店舗以上出店する計画がありました。
ではなぜ10店舗程度にとどまってしまったのか?日ごろから地物の新鮮な食材を口にしている札幌市民にとってバーミヤンの料理は食文化にそぐわなかったと言わざるを得ません。
バーミヤンの食材は他のファミレスと比較しても冷凍食品の比率がとても低いです。生鮮野菜も店舗で下処理することが多かったため、鮮度はとても高かったのです。それでも客足は今ひとつでした。
また、札幌の夜はとても寒いです。そのため、夜に家族で外食するという習慣が本州と比べると低かったのかもしれません。食材の配送も陸路ではなく空路でした。その為、配送コストは本州よりも高く、ドミナントの効果を待つ前に撤退に踏み切ったということです。
北海道でのバーミヤンの撤退とその後の戦略
バーミヤンの撤退戦略は北海道から始まりました。全国47都道府県に出店していたバーミヤンですが、特に採算がとりづらかった北海道の店舗を撤退の対象としたようです。北海道に展開していたバーミヤン10店舗のうち、札幌石山通店など5店舗は完全撤退。
千歳店など他の5店舗はすかいらーくグループが運営する「ガスト」に転換されています。したがって北海道からすかいらーくはまだ撤退していません。再度ガストからバーミヤンに転換する可能性はゼロではありません。今後に期待しましょう。
札幌からの最寄りバーミヤン
それでもバーミヤンの味が忘れられないという方もいらっしゃるかと思います。街には中華料理屋さんがたくさんありますが、あの値段であの味はバーミヤンしか出せませんよね。
札幌から最寄りのバーミヤンは秋田県秋田市にあるバーミヤン秋田旭南店が最寄りということになります。札幌から秋田県は最寄りとは言えない距離ですよね。
今後の札幌再進出
今後札幌にバーミヤン再進出はあるのか?気になるところですよね。結論は私にもわかりません。しかし2018年に秋田県へバーミヤンは再進出を果たしております。
一度は撤退している東北に再度進出するという事は何か戦略をもってきているのではないでしょうか?秋田県の出店が足掛かりとなり、今後の東北及び北海道の出店も可能性がゼロではありません。
バーミヤンは北海道にないの?撤退の背景と再出店の可能性は?【まとめ】
いかがだったでしょうか?札幌のバーミヤンファンにとってバーミヤンが撤退に踏み切らざるを得ない理由をお判りいただけたでしょうか。
バーミヤンは札幌から撤退しましたが、札幌のお客様に安く美味しい中華料理をお届けしたいという想いは変わっていないかと思います。
今回のことをよい教訓として再度札幌に出店してくれる日が来ることを信じてやみません。