初心者必見!カーペットパイソンの飼い方。ケージのサイズや温度はどれくらい?

野生的なフォルムが魅力的であり、そのかっこいい見た目に反して穏やかな性格をした子が多いカーペットパイソン。

そんな魅力的なカーペットパイソンを飼うには何をしたら良いのでしょうか?
温度や湿度はどれくらい?

床材などのケージのレイアウトのポイントや、餌は何が良いのか。

また、カーペットパイソンはどんなヘビなのか?

この記事では爬虫類飼育初心者の方にもわかりやすいように、カーペットパイソンの飼い方を書いていこうと思います。

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カーペットパイソンはどんなヘビ?

カーペットパイソンの飼い方を紹介する上で、まずはカーペットパイソンとはどのようなヘビなのかを説明していこうと思います。

*カーペットパイソンの分類

カーペットパイソン、別名カーペットニシキヘビは「有鱗目ニシキヘビ科オマキニシキヘビ属に分類されるヘビです。

正確にはカーペットパイソンというヘビは存在しておらず、複数あるヘビの総称になっています。

寿命は平均約20年と長めなので、お迎えする際にはそれなりの覚悟が必要です。

*カーペットパイソンの生息地

主にオーストラリアやニューギニア島などに生息しており、熱帯雨林などに生息している個体が多いです。
しかし種類によって生息地はやや異なるため、購入する前に確認するようにしましょう。

*カーペットパイソンの食性

カーペットパイソンに限らず大半のヘビは肉食であり、飼育下では主に胴回りと同じ太さの冷凍マウスを解凍してあげることが多いです。

胴回り1.5倍までの太さのマウスであれば食べることが可能であり、大人になったカーペットパイソンにはモルモットをあげる飼育者もいます。

ひよこやうずらなども食べますが、基本的にはマウスやラットなどを使った飼い方が一般的です。

カーペットパイソンの飼い方!初心者向け

(1)ケージ。
(2)シェルター。
(3)水入れ。
(4)ヒーター。
(5)床材。

以上のものが最低限必要なものになっています。

ではどんなものがカーペットパイソンに適しているのでしょうか?

初心者の方にもわかりやすいように、説明していきます。

*ケージのサイズは何がいいの?

種類にもよりますが、カーペットパイソンは2〜3mにもなる大きなヘビです。
ケージサイズは幅120cm以上の物が理想です。

しかし、爬虫類ケージの正規品は120cmが最大なので、それ以上のケージを使おうと思うと、オーダーメイドか自作ケージになります。

ヘビは脱走上手なのでDIY初心者の自作ケージはあまりお勧めできません。

*シェルターって必要なの?

ヘビにはシェルターは必要ないという話をたまに聞きますが、ヘビは基本的に臆病な生き物なので、シェルターはあった方が良いと言えます。

現に私が飼育したカーペットパイソンもお迎えから数日はシェルターの中に引きこもっていましたが、今ではすっかり出てくるようになりました。

逃げ場がないと攻撃的になる場合もあるので、初めのうちはお互いにちょうど良い距離感を作ってあげましょう。

*水入れとヒーター

水入れはタッパーなど手軽なもので良いので、カーペットパイソンの体全体が浸かるくらいの大きめなものを用意してあげましょう。
夏場はパネルヒーターがお勧めです。

設置の際にはケージ全体に敷くのではなく、ケージの3分の1くらいの面積にヒーターを敷くのがお勧めです。

冬場は暖突や保温球などでケージ全体を保温してあげましょう。

また保温球を使う際はヘビが巻き付いて事故になるのを防ぐために、必ずケージの外側に設置しましょう。

暖かい場所は35度くらい、涼しい場所は25度くらいと、ケージの中で寒暖差を作るのがポイントです。

*床材の種類とおすすめ

爬虫類飼育に使う床材には多くの種類があります。

その中でおすすめの物を3つほど挙げていこうと思います。

(1)ペットシーツ。

メリット:汚れが見つけやすく取り替えもしやすいので、清潔に保ちやすい。
デメリット:見た目が悪い、保湿力が低い、誤飲すると大変なことになってしまう。

(2)ヤシガラ。

メリット:見栄えも良く、保湿力が高く消臭効果がある。
デメリット:汚れが見つけにくいので、不衛生になりやすい。

(3)アスペン(広葉樹)チップ。

メリット:ヤシガラよりは汚れが見つけやすく、消臭効果が高い。
デメリット:誤飲の可能性があり、蓄積すると腸閉塞の可能性が出る。

他にも様々な床材があり、どの床材にもメリットデメリットがあります。
飼育環境やその子の性格に合わせて良い床材を選んであげて下さい。
ちなみに私は大きめのヤシガラを使用しています。

*カーペットパイソンに適したレイアウトは?

カーペットパイソンは半樹上性のヘビで、立体活動をよくしています。

ネットでは時たまに止まり木を入れると荒くなる、なんて話を目にしますが、私の経験上荒くなった印象はありません。

むしろ涼しい場所や暖かい場所をカーペットパイソン自身で選べる幅が広くなるので、入れてあげた方がいいと言えるでしょう。

また、運動不足解消にもなりますし、止まり木に止まっているカーペットパイソンはなんといってもカッコいいです。
これは飼育者の好みになりますが、止まり木はないよりはあった方が良いです。

カーペットパイソンに適した温度と湿度

カーペットパイソンの適温は28〜30度が適していると言われています。
冬場はエアコンと保温器具を併用して使うのが良いです。

逆に、夏場は暑くなり過ぎてしまうのでエアコンで室温を下げ、保温器具で暖かい場所を作ってあげましょう。

最低でも25度はキープしてあげましょう。

湿度は60〜70%とやや高めです。
冬場にエアコンを入れていると湿度が低くなり、脱皮不全などにも繋がります。

温度や湿度が低いと脱皮不全だけではなく、肺炎や風邪などヘビにとっては死因につながる病気にかかる可能性も高まるので、注意してあげましょう。

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カーペットパイソンの飼い方!初心者向け【まとめ】

いかがでしたでしょうか?

今回はヘビ飼育初心者の方もわかるようにカーペットパイソンの飼い方を解説していきました。

爬虫類の飼育には環境づくりが大切になってきます。

初心者の方には初めの環境づくりが大変かと思いますが、環境が安定すればヘビの飼育はそこまで難しくありません。

また、温度に関して不安な方はサーモスタッドなどを併用して温度調節を行えば、カーペットパイソンに対してより快適な環境作りができます。

より良い環境づくりはカーペットパイソンの病気の予防にもなります。

素敵な環境で可愛いカーペットパイソンを健やかに育ててあげて下さいね。