バーミヤンて広島にある?撤退そして再出店の本当の可能性は?
バーミヤンと言えば安くて美味しい中華料理が食べられるファミレスです。特にラーメンや餃子のファンは多いと伺っております。
バーミヤンは1986年に町田市鶴川に第一号店をオープン。その後の20年間はまさに破竹の勢いで出店を続けてゆきました。
2005年には全国47都道府県すべてに出店させることに成功し、低価格中華料理チェーンのトップ企業として全国にその名を轟かせました。
広島への出店もそのさなかの出来事で、数店舗展開しておりました。
ちょうどその頃にメディアでバーミヤンが取り上げられることが多くなり、広島の方々は「バーミヤンに行ってみたい」と感じられたことでしょう。そんなバーミヤンも2008年頃から陰りが見え始めます。
折からの不景気やコスト高騰の影響で、不採算店舗を閉店する方向に舵を取ります。広島の撤退もそんな中行われました。
今回はバーミヤン広島撤退の惜しむ声を受け、撤退の理由や今後の再出店というテーマで話をしてゆきたいと思います。広島のバーミヤンファンの希望となれば何よりです。
バーミヤン出店戦略と広島進出の背景
バーミヤンの出店戦略は「ドミナント」という考え方に基づいておりました。ドミナントとはある一定の地域に店舗を集中的に出店させることにより経営効率を向上させ、地域のお客様の信頼を不動のものに振るという手法です。
店舗が一定地域に集中していると配送効率が上がり、物流コストが削減されます。また、店舗のオペレーションは均一化しているので人手が不足している店舗に応援に行くことも可能です。それによりトータル的なサービスに遅れがなくなり、各店とも安定した料理提供が可能となります。それにより地域のシェアを獲得できるのです。
バーミヤンが町田に一号店を出店した時、すでに全国展開を考えていたと感じます。バーミヤンの企業理念である「バーミヤンの中華料理を一人でも多くのお客様に味わって頂く」のお客様とは全国の人々のことを示していました。始めは関東中心に店舗を展開しておりましたが、関東だけでは力を持て余しており、広島へ出店したのも社内では当然という雰囲気でした。
バーミヤン広島からの撤退
バーミヤンはなぜ広島から撤退したのか?バーミヤン側が考えているほどの収益を上げられなかったからに尽きるかともいます。
広島限定メニューを導入したり、店舗のマニュアルと整えたりと広島という地域性を考慮した店舗づくりを目指していたために残念な出来事でした。物流コストや人材の採用なども撤退の理由として考えることもできます。
バーミヤン、今後の広島再進出は?
前述したようにバーミヤンの理念は「一人でも多くのお客様にバーミヤンの中華料理を味わって頂く」です。その理念は今でも変わっておりません。
それを証拠に2019年5月現在、広島には2店のバーミヤンがすでに再出店を果たしています。
バーミヤン東広島店とバーミヤン東尾道店の2店舗です。一つはガストからの転換で、ガストからバーミヤンの転換は珍しいことです。
何かバーミヤンに勝算があるとしか考えられません。また、ドミナントの観点からは2店舗の距離は離れすぎています。今後2店の間や周辺にバーミヤンができ始めるのでは?と期待してしまうのも無理ありません。
バーミヤンて広島にある?撤退そして再出店の本当の可能性は?【まとめ】
バーミヤンの広島再出店を心待ちにしている方にとっては楽しみな情報だったのではないでしょうか?あくまでも元店長の個人的な見解であることをご容赦ください。しかし、バーミヤンのお客様を想う気持ちをよく知っているのでまんざらではないかと思います。
バーミヤンは元々出店を得意としている業態です。
いざ出店となったら急速に広がってゆくことも同時に予測できます。また、地方限定メニューやマニュアルの整備など柔軟に対応できる能力もとても高いです。現在、広島にはバーミヤンが2店舗あります。
様々な事を考慮するとバーミヤンが2店舗だけで終わるとは考え難いです。今後のバーミヤンの展開に期待しましょう。