バーミヤンはなぜ北海道から撤退したの?復活した店舗も教えて!
1986年に「バーミヤン町田鶴川店」が第一号店として誕生し、以来20年間で全国の都道府県すべてに出店しました。最盛期には700店舗以上もあった「バーミヤン」ですが、現在のところ全国に356店舗となりました。
北海道に関していえば、2000年代初めに札幌市内を中心に12店舗を展開していましたが、2008年7月、他の飲食店が次々と閉店していく中で、「バーミヤン」も札幌市内1店を残し、他11店舗を一斉に閉店しました。
しかし、現在の北海道内には4店舗の「バーミヤン」が営業しています。そこで今回は、なぜバーミヤンは北海道から撤退してしまったのか、また、いつなぜ再び復活したのかについて詳しくみていきたいと思います。
バーミヤンが北海道から撤退した理由は?
2002年頃、北海道に「バーミヤン」の第一号店が誕生し、そのまま20店舗以上出店していく計画がありました。しかし、実際のところ、その展望虚しく最終的に10店舗以上増えることはありませんでした。
なぜ、11店舗目以降出店されなかったのか・・・あくまで個人的な推測になりますが、北海道民は日常的に新鮮な食材を食べているため、味が濃いめであるバーミヤンの中華料理は北海道の多くの人には受けいれられなかった、といえるでしょう。
また北海道の夜の気温は本州に比べて低く、夕飯で外食する食文化がそれほど浸透していなかったようです。
経営者側からみても、バーミヤンで取り扱っている食材は他のファミリーレストランと比べて冷凍食品はほとんど使っておらず、また新鮮な食材を運ぶため、空路での輸送により、コストも本州に比べて高かったのも事実です。
しかし、思ったように売上が伸びることはなく、どの店舗においても赤字が続き、経営存続ができず、やむを得ず撤退したようです。
バーミヤンが北海道に復活の理由と店舗は?
「バーミヤン」というと、ガストやジョナサンなど数多く抱えるすかいらーくグループのひとつです。
今現在、長引くコロナ禍から今後を見据えて、すかいらーくグループ全体で既存店舗の見直しや新規出店に関しての戦略が練られていました。
その中で北海道から一度撤退したものの、再び「バーミヤン」の新規出店先として「北海道」に白羽の矢が立ちました。
これまで北海道では受け入れられなかった中華料理のファミリーレストラン「バーミヤン」を様々な角度から見直し、改革を進めてきました。
そしてついに、2020年4月25日、12年ぶりとなる北海道への再上陸を果たし、第一号店として帯広白樺店をオープンしました。
予想以上に売上も伸び、その結果第二号店として2021年7月17日には札幌白石本通店を出店しました。
「バーミヤン」が北海道から撤退してから12年が経ち、食文化が栄えている北海道に新たな戦略として「リーズナブルで中華とアルコールを楽しめるお店」と変貌し、再び復活を果たしました。
2022年現在、北海道内には以下4店舗があります。
・旭川大雪通店
・帯広白樺店
・札幌新道店
近々では2022年4月28日に札幌新道店をオープンし、順調に店舗数を増やしているようです。このまま客足が途絶えることなく、売り上げも伸びていけば、また新たな店舗も期待できそうですね。
バーミヤンが北海道を撤退したのはなぜ?【まとめ】
「バーミヤン」は全国に展開されていると思っていましたが、意外にも北海道からは一度撤退されていました。
しかし、またこのコロナ禍において再上陸を果たし、復活されたすかいらーくグループはさすがですね。
確かに北海道というと、新鮮な魚介類が豊富で本州の県民とはまた少し違った食文化があるのかもしれません。
しかし、12年間という歳月を経て改革を進める中、再度北海道に「バーミヤン」を出店し、挑戦し続けるすかいらーくグループには今後も期待しかありませんね。