メダカの稚魚を成魚の水槽に移すタイミングは?隔離と合流の時期を解説

卵から産まれたメダカの稚魚は、親である成魚たちと隔離して育てる必要がありますが、では一体どのタイミングで成魚のもとへ移すのでしょうか。

メダカは元々小さな生き物ですが、その稚魚ともなるとさらにずっと小さく繊細ですので、飼育者として最大限の配慮が必要になります。

今回はメダカの稚魚を成魚のいる水槽へ移すタイミングについてと、併せて稚魚同士での隔離タイミングについても解説します。

メダカの繁殖にお役立てできればと思います!

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メダカの稚魚を隔離する理由

そもそもなぜ稚魚と成魚を別々の飼育容器に隔離する必要があるのでしょうか。

それは、共食いをしてしまうためです。

悲しいことに、一般的な生き物の親と違い、メダカは自分の子供を育てたり守ろうしたりすることはありません。

それどころか、メダカは雑食性で口に入るもの、入りそうなものはなんでも食べようとし、それが自分の子供でも例外ではありません。

また、稚魚同士であっても大きさに差があると上記のようなことが起きることがあります。

そのため、メダカの稚魚は成魚たちや他の稚魚たちと隔離する必要があるのです。

このことを理解していれば、ご自身でも判断がしやすくなると思います。

メダカの稚魚を移すタイミング

それでは、本題の稚魚と成魚の隔離とその後の合流のタイミングについて解説します。

*孵化する前に隔離

飼育容器内にメダカの卵を見つけたら、このタイミングで隔離を始めましょう。

卵から孵化した直後に成魚たちに食べられてしまうリスクを回避するためです。

孵化するタイミングを待つのは現実的ではなく、目を離している間に産まれてしまうこともありますし、稚魚を別の容器に移す際には少なからず稚魚へ負担をかけることにもなります。

*孵化した後も稚魚同士で隔離

前述した通り、稚魚同士であっても共食いのリスクはあります。

体の大きな稚魚が小さな稚魚を食べてしまうのを防ぐため、大きい方の稚魚が小さい方の稚魚より倍ほどの大きさになる前のタイミングで、稚魚同士を隔離しましょう。

その際、小さい方の稚魚に負担をかけないように、大きい方の稚魚を別の容器へ移すようにするとよいでしょう。

稚魚は餌の量や飼育環境、個体差などによって成長の速度はバラバラです。

日頃からよくメダカたちを観察し、体の大きさの違いに注意するようにしましょう。

*成魚と合流

メダカの稚魚が大きくなったらいよいよ成魚たちの飼育容器に合流です。

そのタイミングですが、稚魚の体の大きさが成魚の半分くらいになったら合流することができます。

具体的には、メダカの成魚の大きさが大体3.5~4cmくらいであるため、稚魚が1.5~2cmくらいの大きさになっていればよいでしょう。

自分の飼っている一番大きなメダカのサイズを把握しておくことは非常に大切です。

メダカの稚魚を別の水槽に移す際の注意点

稚魚の隔離、合流のために別の飼育容器に移す際には、いくつか注意が必要です。

メダカの稚魚は繊細であるため、普通に網で掬って移すと体に負担をかけ、背曲がりになるリスクがあります。

そのため、容器で周辺の水ごと掬って移すようにしましょう。

また、水温・水質の変化にも敏感なため、水合わせによる慣らしもしっかり行うようにしてください。

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メダカの稚魚を成魚の水槽に移すタイミングは?【まとめ】

メダカの稚魚を成魚のいる水槽へ移すタイミングや、稚魚同士での隔離タイミングなどについて解説させていただきました。

記事の中で何度も触れましたが、ポイントはメダカたちの体の大きさです。

メダカの稚魚の天敵は同じメダカでもありますので、口にできない大きさかどうか、しっかり観察しましょう。

メダカの稚魚は成魚になるまでに3か月ほどかかると言われていますが、飼育環境や個体によってその限りではない場合が多いです。

経過日数で判断するのではなく、目で見て大きさで判断することが最も重要です!

最後までご覧いただきありがとうございました。
皆さまのメダカの育成や繁殖にお役立ちできれば幸いです!