メダカの飼い方と必要なものは? 初心者向け室内飼育方法

「メダカを飼ってみたいけれど、初めてだから飼い方がわからない」

「難しい機材が必要そうでハードルが高い」

「メダカの泳いでいる姿を、部屋の中でいつでも観賞したい」

と思われている方、必見です!

メダカは小型の魚ながら、環境への適応力が高く非常に丈夫であり、飼育に必要なものも多くないので、初心者でも比較的簡単に飼育することができます。

今回は室内でのメダカの飼い方について、その方法と必要なもの、注意点について初心者向けにまとめましたので、最後までぜひご覧ください!

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メダカについて

メダカは日本各地に広く分布しており、小川や水路、池や水田に生息しており、童謡にも歌われるなど、日本人には身近な生き物として親しまれてきました。

体も丈夫で水質や水温の変化にも強く、ゆえに室内外と飼い方の幅が広く、さらに繁殖も容易であることから、初心者でも飼育がしやすい生き物です。

寿命は、野生では1年と数か月程度ですが、飼育下では3~5年程度生きるものもいます。

メダカにはヒメダカや白メダカなど、多くの品種が存在します。

様々な品種の中から、自分の好みのメダカを選びましょう。

メダカの室内での飼い方のメリット、デメリット

*室内飼育のメリット

外気温や天気の影響を受けにくいのが大きなメリットになります。

夏や冬の急激な水温の変化や、雨風などによる水質の変化もなく、メダカの飼育環境の管理がしやすくなります。

また、自分の生活の身近にあり目も届きやすく、観賞性にも優れた飼い方となっています。

*室内飼育のデメリット

メダカへの日光が不足することがデメリットとなります。

日光にはビタミンの合成やバイオリズムの調整など、メダカにとって様々なメリットをもたらしていますが、日光不足になると、メダカが病気にかかりやすくなったり、生活リズムが崩れたり、メダカの寿命を縮めることにつながります。

日光が当たるよう水槽を窓際に設置すると、水温の上昇、苔の発生など逆に悪影響を及ぼす結果となります。

メダカの室内での飼い方で必要なもの

*水槽

水槽は飼育するメダカの数によって必要なサイズが変わってきます。

メダカは1匹あたり1リットルの水量が必要で、10匹なら10リットル以上の水量のものを用意しましょう。

水量に対しメダカの数が少なければ、水が汚れにくくなるため飼育しやすくなります。

メダカを横からだけでなく上からも観賞したい方は、水深が浅い水槽がおすすめです。

*LED照明

メダカに必要な日光の代替えとして必要なものになります。

注意点として、観賞魚用LED照明は水草の成長に必要な光を発しないため、水草育成用LED照明を用意しましょう。

照明の点灯時間は、毎日同じ時間に朝から夕方にかけて、1日約10~13時間程度がよいでしょう。

*水草

水草はメダカにとっての隠れ家、産卵床、光合成によって酸素を供給する役割を持っています。

おすすめは『マツモ』という水草です。
松の針葉のような見た目で、根を張らず水中を漂います。

水草自体の育成も比較的簡単であり、和風なメダカと見た目にも相性が良いと思います。

ただ水温の急変に弱いので、水替えの際には水温差に注意してください。

*底砂

底砂には水質を維持する効果があります。

おすすめは『大磯砂』という砂利タイプの床砂です。

・安価で簡単に入手できる
・洗うことで繰り返し使用することができる
・通水性に優れ水質が悪化しにくい
という点で初心者にもやさしいと考えます。

メダカ、マツモと和風な見た目ともすごく馴染む点もおすすめです。

*エアレーションやろ過装置はいらない?

なくても大丈夫です。

というのも、エアレーションは、水槽内に空気を送り水流を発生させて水と酸素を溶け合わせる装置です。

ろ過装置は、水槽の水をフィルターに通すことで水槽内の汚染を抑える装置です。

水槽内の生態が多いと、当然必要な酸素の量も増えるため酸素不足、与えるエサと排せつ物も増えるため水質悪化となります。

しかし、水槽内の水量に対し適正な生態数であれば、水草、底砂が適した環境を整えてくれます。

まずはコストを抑えて始めてみましょう。

メダカの飼い方と注意点

*水槽立ち上げ

注意点として、後述の⑤の手順が完了するまではまだメダカの生態は購入しないでください。

水を入れたばかりの水槽内には、排せつ物やエサの食べ残しを分解してくれるバクテリアという微生物が存在せず、汚染しやすい環境となっています。

快適な環境をつくるためには、微生物たちの存在が不可欠ですので、まずは微生物を増やす必要があります。

①水槽設置
水温変化を抑えるため、直射日光が当たる窓際、空調によって室温変化が大きい場所は避け、水平を保てる場所に設置しましょう。

②底砂敷き
底砂をバケツなどに入れ、米研ぎのように水が濁らなくなるまで水洗いします。

きれいになった底砂を水槽の底から3cmほどの高さで敷きましょう。

③水入れ
水槽に水を入れます。

水道水を入れる場合は塩素中和剤も入れカルキ抜きしましょう。

④水草投入
お好きな配置で水草を入れましょう。

これで水槽づくりは完成です。

⑤バクテリア繁殖
1週間程度、水槽の中にバクテリアが繁殖するのを待ちましょう。

⑥メダカ投入
注意点ですが、ここでも直接メダカを水槽に投入しないようにしましょう。

まずは、購入時の袋に入った状態のままのメダカを水槽に浮かべ、袋内の水温と水槽内の水温を馴染ませます。

20~30分浮かべたら袋内の水と一緒にメダカを水槽に投入しましょう。

*エサやり

エサやりの頻度は、稚魚であれば1日4~5回、成魚であれば1~2回が目安です。

メダカは消化に3時間ほどかかるので、それより早い間隔では与えないようにし、時間帯もメダカが起きてすぐや寝る前を避けましょう。

エサの量にも注意が必要で、少なすぎると衰弱しますし、多すぎると消化不良をおこしたり、食べ残しによって水質が悪化したりします。

目安は3~5分ですべてのメダカが食べきれる量を与えましょう。

与えるエサの量、食べきるのにかかる時間を把握しておくことで、メダカの体調変化に気づくことができるので意識することをおすすめします。

*水換え

初めのうちは水槽内のバクテリアの数も多くはないので、1週間に1度、
1か月ほど経過したら月に2回程度行いましょう。

1回の水替えでは水槽の総水量の1/3のみ水替えしましょう。
多くの水を変えてしまうと、水温・水質の急変をもたらします。

メダカは環境の変化には強いですが、急変には弱い魚ですので新しい水に馴染ませるようにしましょう。

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メダカの飼い方と必要なもの【まとめ】

さて、今回は初心者向けとして、室内でのメダカの飼い方、必要なものをまとめさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

メダカはお世話が簡単で、面倒な印象の水替えも頻度や替える量も少ないので、どなたでも気軽に飼育することができます。

慣れてきたら水槽のレイアウトに凝って、アクアリウムとして自分の美的センスを発揮してみるも楽しみのひとつです。

ぜひ皆さんもメダカを飼ってみてください!

最後までご覧いただきありがとうございました。