かっぱ寿司が人気ない理由は?業界1位から4位転落したのはなぜ?
人気回転寿司チェーン店の「かっぱ寿司」は、日本で初めてひと皿100円を打ち出し、世に広め一躍話題の寿司店となりました。
当時では珍しいサラダ軍艦や、特急レーンなど今では一般的となったメニューやサービスを生み出しました。
私は子どもの頃からお寿司が大好きで、初めてかっぱ寿司を訪れたときは、レーンで流れてくるお寿司にワクワクしながら、お寿司を楽しんでいたものです。
2011年まで業界トップを誇っていたかっぱ寿司ですが、この年「スシロー」に1位の座を奪われ、今では4位となってしまいました。
回転寿司を世に広めたかっぱ寿司でしたが、客離れを止めることができず、次々と閉店に追い込まれ4位まで転落してしまったのは、客のかっぱ寿司に対するイメージダウンが一番大きな理由と言えます。
それではなぜ、かっぱ寿司は人気がなくなってしまったのでしょうか。そこで今回は、かっぱ寿司が人気ない理由と1位から4位まで転落してしまった理由もあわせてみていきたいと思います。
かっぱ寿司が人気ない理由は?
かつては業界トップを走っていたかっぱ寿司ですが、なぜ昨今、人気がなくなってしまったのでしょうか。
かっぱ寿司の感想や口コミを見てみると、他の回転寿司チェーンと比べてネタが小さく、ネタの質が悪いという意見が多く見られました。
回転寿司というのは、ひと皿の値段が安く、どこの回転寿司店も値段においてはさほど差はありません。
しかし、しゃりとネタだけの寿司というのは、シンプルな食べ物であるだけに、その分ネタひとつで評価が顕著にあらわれます。
消費者というのは私も含め、同じ回転寿司店で同じくらいの値段であればいろいろな店舗に足を運び、食べ比べをします。
そうした中で、いくつかの店舗を比べてみると、同じ値段でありながら品質の劣るかっぱ寿司からは自然に足が遠のいてしまったと言えます。
他の回転寿司店は、同じ値段でより良い品質を保つため、商品開発にも力を入れていましたが、かっぱ寿司は食材への投資を惜しみ、結果、完全に出遅れてしまいました。
そして年々物価は高騰しているため、消費者の目も厳しくなり、コスパ重視で味と値段を考え、かっぱ寿司ではなく、他の回転寿司店に足を運ぶようになったと言えます。
かっぱ寿司が業界1位から4位に転落したのはなぜ?
前章で述べたとおり、かっぱ寿司は2011年を境に業界1位から4位に転落しました。
ネタの品質の見劣りやコスパの悪さから客離れしたと見られますが、原因はそれだけではないようです。
回転寿司チェーン店が増え続ける中、業界では競争が激化し、他店では回転寿司のファミレス化が進み、寿司だけではなくサイドメニューの開発にも力を入れるようになっていきました。
特に回転寿司はファミリー層が多く、揚げ物やデザート、ドリンクまでクオリティの高いサイドメニューの強化が人気の必須条件ともなりました。
しかし、かっぱ寿司はその競争に積極的に取り組むことができず、結果、客離れから売上も下降を辿っていくことになったのです。
また回転寿司店のブランド価値を上げるため、「スシローカフェ部」や「ビッくらポン!」などそれぞれの寿司店において、他店にはない特徴を打ち出すものがかっぱ寿司にはありませんでした。
さらに今では当たり前のようになっているデジタルトランスフォーメンション化においても、スシローがいち早くセルフレジを取り入れるなど積極的に進めた結果、人件費削減を実現しました。
かっぱ寿司はこのデジタルトランスフォーメンション化にも遅れをとってしまい、再び業界トップを目指すのはますます厳しい状況となっていきました。
かっぱ寿司が人気ない理由とは?【まとめ】
かつて業界トップを誇ったかっぱ寿司でしたが、他の回転寿司チェーン店が次々と出店し、高品質でありながらリーズナブルで食べられる寿司を開発したため、寿司そのものの差別化が顕著となり、客離れにつながりました。
そして業界1位から4位に転落してしまった理由はいくつか考えられますが、ファミレス化する他の回転寿司チェーン店に対抗するためのサイドメニュー開発に遅れをとってしまったことが、大きな痛手になったのではないかと、私個人としては強く思います。
やはりファミリーで楽しむ人が多い回転寿司店、年齢層も幼児からお年寄りまで幅広く、そのニーズに応えるためのメニューの豊富さが人気の決め手となったのではないでしょうか。
これからますます競争が激化する回転寿司店ですが、私たち消費者は本当においしいものをリーズナブルで食べられることを求め続け、今後の回転寿司店のさらなる発展に期待したいですね。