からやまの閉店が止まらない!閉店の理由で一番多いのは?

「からやま」は、浅草に本店を構えるからあげのチェーン店「伝説のからあげ!からあげ縁-YUKARI-」とコラボし、とんかつ専門店「かつや」のノウハウを生かした、からあげ専門店です。

そのため「からやま」のロゴには、「浅草」と「かつや」の文字がデザインされています。

そして「からやま」も「かつや」と同じグループの飲食店であり、共に第一号店は、神奈川県相模原市にあります。

「からあげ縁」の特製漬けダレから作り出した「極ダレ」のからあげは、老若男女問わず人気があります。

2020年にはからあげブームが巻き起こり、10年前に比べてからあげ専門店は10倍の4500店舗以上にまで増えたというのは驚きの事実です。

しかし、ここへきて2022年から、からあげ専門店が次々に閉店しています。

そして全国に120店舗以上展開されている「からやま」もまた、閉店ラッシュが止まりません。

なぜここまで閉店が続いているのでしょうか。

そこで今回は、「からやま」の閉店理由についてみていきたいと思います。

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からあげブームを巻き起こした理由は?

10年前に比べて10倍以上にも成長したからあげ専門店ですが、そもそもなぜからあげブームが起きたのでしょうか。

理由は大きく分けて二つあります。

設備費用が安い

からあげ専門店を開業するにあたり、最低限必要な設備は冷蔵庫とからあげを揚げるフライヤーだけです。

そしてテイクアウト専門にすれば、敷地も10坪程度で開業できるので、初期費用が通常の飲食店に比べてそれほどかかりません。

オペレーションがシンプルで簡単

からあげ専門店のオペレーションはとてもシンプルで簡単です。

特製ダレに漬け込んでおいたからあげを揚げて、ご飯と一緒にお弁当箱へ詰め込むだけなので、一度覚えてしまえばほとんど失敗することはありません。

例えば、アルバイトやパートスタッフであっても任せられるので、オーナーや店長がいなくても運営していくのは可能です。

そのため、人件費も抑えられます。

また衛生面においても、生ものを扱うわけではないので、食中毒は起こしにくく安全面でのリスクもかなり低いと言われています。

からやまを始めとするからあげ専門店の閉店の理由は?

このようにからあげブームを巻き起こし、次から次へとからあげ専門店が開店し、そのわずか2年後には閉店ラッシュとなりました。

閉店の理由は2022年以前か2022年以降によって異なります。

2022年以前の一番大きな理由としては、からあげ専門店が急激に増えすぎたためだと言えます。

からあげというと、タレの違いくらいでそれほど他店の差別化を図るのはなかなか難しいものです。

そのため、客側もここのからあげ専門店でなければ食べられない!という特徴が分かりにくく、売上の悪い店舗は閉店を余儀なくされていったということです。

特に、ワタミが運営する「から揚げの天才」、かつやと同じグループが運営する「からやま」、ガストが運営する「から良し」などチェーン店が同じ時期にからあげ専門店を展開したため、一気に増えてしまったことも大きな要因となっています。

そして2022年以降の大きな理由は、いまだ終わりの見えないロシア・ウクライナ戦争の影響です。

この終わりの見えない戦争の影響により、食材の価格や物流に関する輸送費などの高騰が続き、日本の経済にも大きな影響を及ぼしています。

からあげ専門店においては、なくてはならない食用油や光熱費が高騰しているため、利益の少ない店舗においては存続の危機にさらされてしまうということです。

さらに価格競争が進むからあげ専門店においては、からあげの単価を簡単に値上げすることも難しく、赤字が続いてしまうと閉店も視野に入れざるを得ない状況となります。

飲食業界において、安く鶏肉を提供している店舗では、ブラジル産の鶏肉を輸入して使用している店舗が多い中、ブラジル産の鶏肉も少しずつ値上がりしているので、今後も閉店に追い込まれる店舗が増えてくるかもしれません。

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からやまの閉店理由は?【まとめ】

2020年から急激に成長したからあげ専門店ですが、チェーン店が同時期に店舗展開をしたため、差別化を図ることが難しくなり、そのわずか2年後から、からやまを始めとするからあげ専門店の閉店ラッシュが続くようになりました。

その閉店の大きな理由として、2022年以前は急激にからあげ専門店が増えすぎたため、他店との差別化を図ることができず、売上が落ち込んでしまったことがあげられます。
また2022年以降は、今もまだ続くロシア・ウクライナ戦争の影響です。

それにより、飲食業界だけではなく日本の経済を揺るがすほどの物価高が続いており、私たちは日々頭を抱えています。

おいしいからあげを食べると思わず笑顔になり、幸せな気持ちになりますよね。

からやまなどからあげ専門店の閉店が続いていますが、早くロシア・ウクライナ戦争が終わり、平穏な世の中が戻り、からあげを心からおいしく食べられる日が来ることを切に願います。