海水浴でチクチクするのは「チンクイ」が原因かも?!

お盆あたりに海水浴に行ってクラゲに刺されたことはありますか?

見た目は美しい癒し系ですが、刺されたときの痛さは強烈ですよね。

しかしクラゲ以外にも注意しなければいけない生物がいます。

その名も「チンクイ」!

可愛い名前をしてますが、かなりの厄介者なんです。

刺されている時はチクチクする程度ですが、後からかゆみや痛みを引き起こすこともあります。

サーファーの方々にはかなり認知されているようですが、一般的には聞きなじみのないチンクイ。

どういう生物なのか、何に気を付ければいいのか、詳しくご説明いたします!

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海水浴でチクチクする原因は?カニやエビの赤ちゃん「チンクイ」

正式名称は「ゾエア」というカニやエビの赤ちゃんで、プランクトンの一種です。

エイリアンのようなフォルムをしてますが、体は2〜3mm程の半透明なので、肉眼ではほとんど見えません。

チンクイ自身は泳ぐことができず、海面あたりで浮遊しています。

波や潮の流れで移動するので、干潮から満潮になる間の波打ち際や、餌となるプランクトンが多く発生する海水温の高いところにいます。

水温が高い波打ち際なんて、遊ぶのには最適な場所なのに、めちゃくちゃ刺されやすい場所でもあるとはショックですね。

背中に鋭い棘状の突起があり、コレが刺さるとチクチクするんです。

しかしチンクイは敵意があって人間を刺すわけではありません。

チンクイがいる所に人間が入ってきて、不可抗力で刺さっちゃいます。

チンクイに悪気はなくても、かゆみはストレスになるので困りものですね。

チンクイに刺されたときの症状

チンクイに毒は無いので命の危険はありませんし、刺されてもチクチクする程度です。

しかし後からかゆみが出たり、赤いブツブツや水ぶくれになり炎症することも。

かゆみや炎症は、刺されたことによるアレルギー反応です。

疲れやストレス、睡眠不足などで免疫力が低下するとアレルギー反応が出やすくなるので、海水浴前の体調管理にも気を付けましょう。

症状の程度は人それぞれですが、ほとんどの方は1週間~2週間で自然治癒するそうです。

我慢できないほど強いかゆみが出たり、腫れが治らない場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。

肌の露出を抑えて刺されるリスクを減らす

刺されにくくするためには、ウェットスーツやラッシュガードを着用するのが有効です。

一番防御力が高いのはウェットスーツなのですが、サーフィンをするならまだしも、ただ泳ぐだけでは着ないですよね。

ラッシュガードを着てても刺されることはありますが、水着だけよりも肌の露出は減らせるので、予防にはなります。

トップスだけでなく、レギンスやトレンカもあるので、上下あわせての着用をおすすめします。

ゆったりしたタイプや袖口がゆるいと、隙間からチンクイが入ってきやすいので、体にフィットしたものを着用しましょう。

チンクイ予防だけでなく、日焼け防止や熱中症対策にもなるので、海水浴にはぜひ使ってほしいアイテムです。

刺されやすい時期や場所をさける

チンクイは目に見えないので、クラゲのように発見したら逃げる、ということができません。

チンクイも自力で泳げないので、人間が近づいても逃げられません。

しかし発生しやすい時期や場所をさければ、リスクは減ります。

発生時期は、海水温が上がり始める4月頃から、秋の終わりの10月頃まで、常に一定数いるといわれています。

残念ながら海水浴シーズン中ずっといるんですね。

波や潮の流れにまかせて漂っているので、潮が満ちる時の波打ち際は要注意です。

水温が高いところにも多い可能性があるため、海水がぬるいと感じたら移動した方がいいでしょう。

お盆の前あたりや台風の後の大潮も多いようなので、できればさけた方がいいですね。

もし刺されてしまったら

海水浴中にチクチクすると思ったら、すぐ海から上がって、水で体を洗い流しましょう

肌が露出している部分だけでなく、水着の中も洗い流すのを忘れずに。

赤いブツブツや水ぶくれができても、さわったり、かいたりしてはいけません。

周りの肌にトビヒし、広がって悪化する可能性があります。

かゆみや腫れには、ステロイドが配合された虫刺され用の薬が有効です。

患部を冷やせば、かゆみを和らげる効果もあります。

凍らせたペットボトルや保冷剤をクーラーボックスに入れておくと、熱中症対策にもなるのでおすすめです。

それでも症状が治まらなかったり、眠れないほど強いかゆみや痛みが出た場合は、我慢せず医師に相談しましょう。

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海水浴で肌がチクチクするのは「チンクイ」が原因かも?! 【まとめ】

チンクイは、姿を確認して逃げることができないので、完全に予防するのは難しいです。

しかし、ラッシュガードを着たり、発生が多い時期や場所をさけることで、刺される確率を減らせます。

チクチクすると思ったら、すぐに海から上がりましょう。

正しく対処すれば、悪化させずにすむこともあります。

とはいえ、かゆみはストレスになるし、赤いブツブツができるのは嫌です。

できる限りの対策をして、刺されないようにしたいですね。

エイリアンのような見た目も、成長すれば美味しいカニやエビになると思うと、少し可愛く見えてきます。

お互い良い距離感を保ちつつ、海水浴を楽しんでほしいです。