国民年金基金はいつまでもらえる?終身年金と確定年金の違いは?
自営業者など、国民年金の第1号被保険者の方が、国民年金に上乗せする形で加入できる国民年金基金。
掛金が掛け捨てにはならない点や、税制優遇の対象になる点等、メリットが多くありますよね。
ところがいざ加入しようと思っても、加入タイプはなんと7パターンも!
制度が複雑でよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
国民年金基金の終身年金と確定年金の違いって何?
国民年金基金は、結局いつまでもらえるの?
この記事では、それぞれの加入タイプの違いや、年金はいつまでもらえるのかわかりやすく解説します!
ぜひ最後までご覧くださいね。
Contents
国民年金基金には「終身年金」と「確定年金」がある
国民年金基金の給付タイプは7パターン!
これだけ種類が多いと、いったい何が違うのか理解するのが大変ですよね。
給付タイプは、大きく分けて「終身年金」と「確定年金」の2つ。
「終身年金」は文字通り、受給開始年齢以降は一生涯年金を受給することができます。
「確定年金」は受給できる期間があらかじめ決まっています。定められた期間の中で、年に数回に分けて年金が支給されます。
一口目は必ず終身年金!
国民年金基金は、加入時に選ぶ一口目だけでなく、二口目以降も自由に増口することができます。
ただし、一口目は必ず、「終身年金」の中から1種類選びます。
そのため、国民年金基金に加入した場合、一口目については一生涯年金を受給することができます。
「終身年金」の種類は下記の2つ。
①「保証期間付き終身年金(A型)」
保証期間付きタイプの場合、万が一被保険者が亡くなられた場合でも、遺族の方が一時金を受給することができます。
②「保証期間なし終身年金(B型)」
保証期間がないタイプの場合、万が一被保険者の方が亡くなられた場合でも、一時金等は支払われません。そのかわり、掛金を安く抑えることができます。
どちらを選んでも終身年金に違いないので、被保険者が生きている間は一生涯年金を受け取れます。
確定年金は給付のタイプが5パターンある!
国民年金基金は、二口目以降は終身年金と確定年金から、自由に給付タイプを選ぶことができます。
先ほど説明した2パターンの終身年金の他、確定年金は給付タイプが5パターンあります。
なお、確定年金は終身年金と異なり、どの受給タイプを選択しても保証期間が付いています。
②65歳から75歳までの10年間受給できる「Ⅱ型」
③60歳から75歳までの15年間受給できる「Ⅲ型」
④60歳から70歳までの10年間受給できる「Ⅳ型」
⑤60歳から65歳までの5年間受給できる「Ⅴ型」
このように、確定年金は、大きく「65歳支給開始」と「60歳支給開始」の2種類に分けることができます。
その中で更に「15年間受給」「10年間受給」に分かれ、60歳支給開始タイプのみ、「5年間受給」があります。
そのため、どの給付タイプをいくつ増口したかによって、年金を手厚く受け取れる期間が異なります。
モデルケースを例に見てみましょう。
に「Ⅰ型」を選択して増口した場合
一口目は必ず終身年金のため、国民年金基金は65歳から一生涯受け取ることができます。
二口目に「Ⅰ型」を増口しているため、65歳から80歳までの15年間はより手厚く年金を受け取ることができます。
一口目から三口目まで全て終身年金タイプを選んでいるため、65歳から一生涯に渡って手厚く年金を受け取ることができます。
一口目は必ず終身年金のため、国民年金基金は65歳から一生涯受け取ることができます。
更に二口目に「Ⅴ型」を選択しているため、一口目に先立って、60歳から65歳の間も年金を受け取ることができます。
つまり、60歳から一生涯年金を受給することができます。
このように、国民年金基金は一口目に必ず終身年金を選ぶ必要があるため、一生涯年金を受給できます。
更に増口した受給タイプによって、一定期間手厚く年金を受給したり、早めに年金を受給したりすることが可能です。
国民年金基金はいつまでもらえる?【まとめ】
国民年金基金の給付タイプは大きく分けて、「終身年金」と「確定年金」の2つです。
国民年金基金は、一口目は必ず終身年金タイプの中から選ばなくてはなりません。
そのため、国民年金基金に加入した場合、一口目については必ず一生涯受給することができます。
二口目以降は、終身年金と確定年金の中から自由に選んで増口することができます。
確定年金は、大きく分けて「65歳支給開始」と「60歳支給開始」の2つです。
その中から、更に「15年間受給」「10年間受給」に分かれ、60歳支給開始タイプのみ、「5年間受給」があります。
二口目以降に選択した給付タイプによって、手厚く年金を受け取れる期間が異なります。
国民年金はいつまでもらえるのか、給付タイプはそれぞれどのように異なるのかご理解いただけたでしょうか。
国民年金基金は、ご自身の老後のライフプランに合わせて、ぴったりのプランを選ぶことが大切です。
今からしっかり準備して、余裕のある老後を送りましょう!