iDeCoはスイッチングとは?利益確定のやり方やタイミングを徹底解説!
自分自身で将来の老後資産を運用することができるiDeCo。
iDeCoはどのように運用したかによって、将来の受給額が変わります。
せっかくなら、できるだけ損はしたくありませんよね。
実はiDeCoで損をしないためには、スイッチングでの利益確定がとても重要なんです!
スイッチングって何?利益確定ってどうやるの?という方も、ご安心ください。
この記事ではスイッチングのやり方や、利益確定をする際に大切なポイントを徹底解説します!
Contents
iDeCoのスイッチングって何?
そもそもiDeCoのスイッチングとはどういうものなのでしょうか?
スイッチングとは、現在保有している運用商品を一旦売却し、別の運用商品を購入しなおすことを言います。
なお、よく混同してしまう手続きに「配分変更」があります。こちらは、今後新たに拠出する毎月の掛金でどんな運用商品を購入していくのかや、その配分を変更するものです。それぞれの手続きは異なり、連動していないので、注意しましょう。
では、スイッチングにはどんなメリットがあるのでしょうか。
考えられるメリットは下記の2点です。
②魅力の少ない商品から、将来性のある商品に乗り換えができる
③スイッチングの手続きには手数料や税金がかからない
それぞれ詳しく解説します。
運用益が出た際に利益確定ができる
運用していた商品が値上がりし、せっかく運用益が出たとしても、何もせずにいると値下がりをして、損をしてしまう可能性があります。
スイッチングを行えば、利益の出た商品を売却し、利益確定をすることができます。
売却分は全て、新たな商品の購入に充てます。
iDeCoは受給開始年齢まで長期間運用することになります。
放置してしまうことなく、運用益が出た商品はしっかり利益確定をするようにしましょう。
魅力の少ない商品から、将来性のある商品に乗り換えができる
市場の情勢等から今後値下がりしそうな商品があれば、損をする前に売却し、将来性のある商品に乗り換えることができます。
また、将来性や魅力が無いと感じる商品があれば、一旦売却して利益確定を行い、より魅力的な商品へ乗り換えることも可能です。
定期的にポートフォリオを見直して、自分自身で調整できる点もiDeCoの魅力です。
スイッチングの手続きは無料
スイッチングの手続きは無料で、回数制限もありません。
また、iDeCoは運用益が非課税です。途中で利益確定をしても、運用益に対して税金はかかりません。
ただし、運用商品によっては購入時手数料や信託財産留保額がかかるものもあります。思わぬ手数料がかかってしまったということの無いように、手続きの前によく確認しましょう。
スイッチングのやり方
スイッチングの手続きは、金融機関によって詳細が異なります。
ネット上で手続きができるところや、書類での手続きが必要なところなど様々ですので、各金融機関に問い合わせましょう。
手続きを行う際は、一般的に、
・売却口数(全部、または一部)
・新たに購入する商品名
・購入口数(または購入割合)
を指定します。
手続きには通常数日かかります。
商品によってかかる日数は異なりますので、事前によく確認しましょう。
以上でスイッチングの手続きは完了です。
スイッチングのタイミングはいつがおすすめ?
スイッチングで利益確定ができることはわかりました。
でも、毎日値動きをチェックして、利益確定のタイミングを見計らうのは難しいですよね。
また、少し運用益が出たからと言って短期間でスイッチングを繰り返すことはおすすめできません。
スイッチングの手続きは無料ですが、商品によっては購入時や売却時に手数料がかかるため、スイッチングを繰り返すことで費用が嵩んでしまう可能性があります。
おすすめは、運用実績を確認する時期をあらかじめ決めておくという方法です。
例えば「1月と6月は必ず確認する」等のルールを決めておき、実際に運用益が出ている商品があれば、スイッチングで利益確定をします。
この方法なら、スイッチングのタイミングに迷うことがありません。
また、定期的に運用実績を確認できるため、長期間iDeCoを放置してしまう心配が無くなります。
定期的に確認をする方法以外では、50代に入る等、iDeCoの受給開始年齢が近づいてきたときもスイッチングのタイミングです。
iDeCoは残りの運用期間が短くなってくると、これ以上資産を増やすことよりも減らさないことに重きを置いて、「守り」の運用へと切り替える必要があります。
運用益が出ている商品は利益を確定して、元本確保型商品へ変更しましょう。
受給開始まで、大切な老後資産を守ることも重要なポイントです。
スイッチングをする際の注意点
上手にスイッチングを行えば、大切な資産を増やすことも、守ることもできます。
しかし、スイッチングを行う際には注意しなければならない点もあります。
②売却と購入にはそれぞれ数日かかる
③スイッチングによって資産を引き出せるわけではない
それぞれ詳しく解説します。
運用商品によっては購入時や売却時に手数料がかかるものがある
スイッチング自体は無料で行えます。
しかし、運用商品によっては、売却・購入をする際に、信託財産留保額や購入時手数料がかかるものがあります。
そのため、短期間でスイッチングを繰り返すと費用が嵩んでしまい、せっかくの資産が目減りしてしまう可能性があります。
スイッチングを行う際には、運用商品をよく確認して、費用について考慮するようにしましょう。
売却と購入にはそれぞれ数日かかる
スイッチングはいつでも好きなタイミングで行うことができますが、商品の売却と購入にはそれぞれ数日かかります。
売却・購入が即日完了するわけではないため、例えば「この商品はちょうと値下がりしているから買い時だな」と考えてスイッチングを行ったのに、購入時には値上がりをしてしまった、という可能性もあります。
手続きにかかる日数は商品によって異なりますので、事前によく確認しましょう。
スイッチングによって資産を引き出せるわけではない
スイッチングを行うと、既に持っている運用商品を売却して利益確定をすることができます。
しかし、売却した分は全て、別の商品の購入に充てなければなりません。
そもそもiDeCoは60歳まで資産を引き出すことはできません。
利益確定をしたからといって、資産を引き出せるわけではないため、注意しましょう。
iDeCoはスイッチングとは?【まとめ】
スイッチングとは、既に積み立ててきた資産を一旦売却して、別の運用商品を購入しなおすことを言います。
スイッチングを行うことで、利益確定をすることができます。
スイッチングを行うタイミングがわからないという方は、年に1〜2回運用実績を確認して、運用益が出ていればスイッチングを行うと良いでしょう。
また、iDeCoの受給開始が近づいて、「守り」のポートフォリオへ切り替える際も、スイッチングをするおすすめのタイミングです。
また、スイッチングを行う際にはいくつかの注意点があります。運用商品によっては売却・購入時に手数料がかかる点や、手続き完了までに日数がかかる点等に気をつけましょう。
スイッチングを上手に活用して、大切な老後資産をしっかり運用していきましょう!