iDeCoで手数料負けってどういう意味?専業主婦は損をする?徹底解説!
でも、専業主婦の皆さんの中には、「専業主婦がiDeCoをしても損をする」と聞いたことのある方も多いのではないでしょうか?
でも、ご安心ください!専業主婦の方にも、iDeCoはオススメできるんです!
その理由と、専業主婦の方がiDeCoで損をしないための方法を徹底解説!
ポイントは「手数料負け」をしないことにあった?!
ぜひ最後までご覧くださいね。
Contents
iDeCoのメリットって何?
そもそも、iDeCoのメリットとはなんでしょうか?
iDeCoには、次の3つの税制優遇のメリットがあります。
②運用益が非課税
③受取方法によって非課税・控除対象になる
まず、①「掛金が全額所得税控除」について。iDeCoは掛金が全額所得税控除になります。
つまり、掛金は課税所得から差し引かれ、当年分の所得税と翌年分の住民税の負担が軽減されるのです。
次に、②「運用益が非課税」について。投資信託や定期預金の場合は、運用益から利益が出た際、通常20.315%の税金がかかってしまいます。
つまり、10万円の利益が出たとしても、20,315円も税金が取られてしまい、実際に受け取れるのは79,685円というわけ。
しかし、iDeCoは運用益が非課税です。10万円の利益が出た場合でも、税金を引かれることなく全額受け取りができるのです。
最後に③「受取方法によって非課税・控除対象になる」について。iDeCoには、3種類の受け取り方法があります。
②一時金型
③年金型と一時金型の組み合わせ
どれを選んでも、それぞれ「公的年金等控除」「退職所得控除」の対象となり、受取時の税金負担を減らすことができます。
以上のように、iDeCoには大きな税制優遇のメリットがあるため、老後の資金運用方法として人気を集めているのです。
どうして専業主婦は損をすると言われるの?
では、どうして専業主婦はiDeCoをしても損をすると言われているのでしょうか。
第一に、専業主婦の方(収入が無い方や、一定額以下の収入の方)は、元々住民税や所得税を払っていないため、iDeCo最大のメリットである「掛金が全額所得税控除」の恩恵を受けられないからなのです。
第二に、iDeCoにかかる手数料がポイントになります。
iDeCoを運用するために必要な手数料は、主に下記の5種類。
②掛金を払った月に都度かかる手数料:税込105円
③ 事務委託先金融機関へ毎月払う手数料:税込66円
④契約した金融機関に払う運営管理手数料:金融機関によって異なる
⑤将来給付金を受け取る際の手数料:税込440円
つまり、iDeCo開始時に初回2,829円、掛金を払った月は、毎月最低171円の負担がかかるのです。
年間にすると2,052円。仮に30歳から60歳までの30年間毎月拠出したとすると、61,560円もかかってしまいます。
しかも、契約した金融機関によっては、さらに毎月数百円の手数料がかかることも。
これはなかなかの出費ですね。
通常は、こうした手数料の負担も、iDeCoの税制メリットによってペイできると言われています。
ところが所得控除のメリットを受けられない専業主婦の方は、単に手数料の負担だけが大きくなるので、損をすると言われているのです。
「手数料負け」をしないためには?
このように、本来受けられるメリットよりも手数料の負担の方が大きくなってしまうことを、「手数料負け」と呼びます。
では、専業主婦の方は手数料負けをしてしまうから、iDeCoをしても意味がないのでしょうか?
いいえ!実は専業主婦の方にもiDeCoはオススメできるんです!
そのためには、手数料負けをしないための金融機関選びが必要。
先ほどご説明したように、iDeCoにかかる手数料のうち、運用管理費用だけは、契約した金融機関によって金額が異なります。
なんとこの運用管理費用、毎月数百円かかる金融機関もあれば、ずっと0円の金融機関もあるのです。
例えば毎月の管理費用が303円と0円の金融機関を比べると、30年間で109,080円もの差が出ます!
iDeCoを始めるなら、かかる手数料は最低限に抑えたいところ。
手数料無料の金融機関を調べて、お得に始めることが必須です!
iDeCoのメリットは所得控除だけではない
初めにご説明した通り、iDeCoの税制メリットは3種類あります。元々所得税・住民税を払っていない専業主婦の方は、たしかに所得控除の恩恵を受けられません。
しかし、運用益非課税・受取時の税制優遇のメリットは同じように受けることができます。
超低金利時代と言われる今、いくら定期預金に預けてもお金は全く増えません。少しでも老後資金を増やそうと思った時、運用益が全額非課税で受け取れるiDeCoの魅力はとても大きいです。
しかも、将来受け取る際には、「公的年金等控除」「退職所得控除」のいずれかの対象となり、税金が軽減されます。特に専業主婦の方は会社からの退職金もないため、退職所得をフルで活用できます。
そして今はお勤めをされていない専業主婦の皆さんも、もしかすると将来、お仕事をすることになるかも……。その時はもちろん、所得控除が受けられます!
iDeCoで手数料負けってどういう意味?【まとめ】
専業主婦の方にも、iDeCoはオススメできるんです!
そもそもiDeCoは将来の老後資金を準備するためにピッタリな制度。所得控除のメリットが受けられない主婦の方も、運用益非課税・受取時の税制優遇のメリットは受けることができます。
ただし、「手数料負け」をしてしまわないために、なるべく運用管理費用が低い金融機関を選ぶことが大切!
賢く運用して、iDeCoでお得に資産運用をしましょう!