お米が薄黒いのはなぜ?変色していても食べられるのか詳しく解説!
お米を購入した直後に知り合いからもらったりして常温にしばらく置き、封を開けてみたら薄黒いお米になっていた、という経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか?
我が家は、主人の知り合いの農家から直接お米を買っているのですが、農家からお米を購入した直後に主人の実家からお米が送られてきて、先に食べようと封を開けたら、薄黒いお米だった経験があります。
薄黒いお米になる原因はさまざまです。
原因によって食べられる場合もありますが、破棄したほうが良い場合もあります。
今回はお米が薄黒い原因を主に、変色したお米は食べられるのか詳しく解説します。変色した米がある方は是非参考にしてみてください。
Contents
お米が薄黒いけど食べられる?
お米が薄黒い原因は主に3つあります。食べられる程度のものから、処分をしたほうがいいものまでさまざまです。
劣化によるもの
お米は保存がきくように思いますが、実は生鮮食品です。
そのため、高温多湿の場所に長期間置いておくなどの保存環境によっては劣化してしまうこともあります。
お米といっても玄米や白米、無洗米などさまざまな種類がありますが、一番劣化しやすいのは白米です。お米が劣化しやすいのは、ぬか層の中の糊粉層と胚芽と呼ばれている部分です。
糊粉層の劣化
ぬか層は、外側から果皮、種皮、糊粉層、亜糊粉層という4つの層から成り立っています。
白米は糊粉層を少し残して精米しますので、酸化しやすい糊粉層がむき出しの状態になり劣化しやすいのです。
近頃人気のある無洗米は、精米時にぬか層をきれいに取り除きますし、玄米は果皮や種皮に覆われているため、白米よりは劣化しにくいと言われています。
糊粉層の劣化の場合は、お米全体が薄黒い状態になっていることが多いです。
胚芽の劣化
白米であれば、大半は精米の段階で取り除かれているのですが、お米の凹んでいる部分に黄色っぽい小さな粒が付いていることがあります。これが胚芽です。
胚芽にはさまざまな栄養が含まれていることから、最近では胚芽を残した状態で精米した胚芽米も販売されています。
胚芽が劣化した場合は、胚芽部分だけ薄黒い状態になっていることが多いです。
お米のとぎ汁が薄黒くなる場合がありますが、水を替えつつ何度が研ぐとお米が白くなり水も綺麗になります。
劣化によって薄黒いお米になっている場合は、味は落ちるものの食べられます。
食べる際は、お米が綺麗になるまでしっかり洗米しましょう。
カビが生えている
カビが生えた場合も、薄黒いお米になる原因の一つです。
お米に生えるカビはさまざまなものがありますが、中には発がん性物質が含まれるものも存在します。カビの場合は食べないで処分をしましょう。
カビの場合も全体的に薄黒い場合もありますし、一部だけ薄黒くなっていることもあります。
またとぎ汁も黒っぽくなることもありますので、見た目だけでは劣化の場合と区別がつかないことも多いです。
カビの見分け方は、手に持つ、臭いをかぐ、見た目の色で判断します。
・変色した部分の臭いをかぐと、かび臭い
・見た目が、薄黒いというより黒ずんでいる
1つでも該当する場合は、カビの可能性が高いです。
シメマダラメイガの幼虫
お米に発生する虫の一つがシメマダラメイガです。何となく名前から推測できるとは思いますが蛾の仲間です。
シメマダラメイガの幼虫は、芋虫みたいな形をしていてクリーム色をしているのですが、それがお米に混ざると薄黒い色に見えるようです。
虫がいる場合は、部分的に薄黒くなっています。
ちなみに、シメマダラメイガの幼虫は万が一食べても健康に害はありません。とはいえ、絶対に食べたくないですよね!
薄黒い原因がシメラマダラメイガの幼虫の場合は、根気よく徹底的に駆除してくださいね!
劣化し変色したお米を美味しく食べる方法!
劣化した薄黒いお米は、綺麗に洗米して炊いても味が落ちています。
そこで、劣化したお米を美味しくする方法を紹介します。
劣化したお米だけではなく古米にも使える方法です。入れるだけで簡単ですので是非他試してみてくださいね。
酒やみりんを入れる
お米に酒を入れるとツヤが出てふっくらします。
みりんを入れると、ツヤと甘みを加えることができます。割合は1合に対し大さじ1です。酒は料理酒ではなく日本酒の方が良いです。みりんは本みりんを使いましょう。
はちみつを入れる
はちみつもみりんと同じく、ツヤと甘みを加えることができます。1合に対し小さじ1入れます。
はちみつはさまざまな種類がありますが、できるだけ癖のないものがよいでしょう。
油を入れる
サラダ油やエキストラバージンオリーブオイルなどを1合に対し小さじ1入れて炊きます。
ツヤが出てしっとりします。
お米が薄黒いのは食べられる?【まとめ】
今回はお米が薄黒い原因と、劣化したお米を美味しくする方法について紹介しました。
お米が薄黒い原因はさまざまですが、元々は保存環境が大きく影響しています。
本文中にも書きましたがお米は生鮮食品です。薄黒いお米にしないためには、量が少なめな場合は、冷蔵室か野菜室で保管しましょう。
我が家がそうなのですが、お米の量が多く、冷蔵庫に保管スペースがない家庭もあるかと思います。
その場合は、お米をジッパー付きの袋に入れ、中に脱酸素剤を入れて酸素を遮断した状態で保管すると劣化を防ぐことができますよ。
お米は、2週間~1ヶ月ほどで食べきれる分をその都度購入するのがベストなのですが、我が家のように一度に大量のお米を購入する家庭もあるかと思います。
保存環境を工夫することで、最後まで劣化せずに美味しく食べることができるのです。
お米を最後まで美味しく食べるために、今一度保存環境を見直してみましょう。